1月26日ジオカフェおんせんはたいへんイベント終了後にまち歩きを行います。その中で、修善寺温泉事業協同組合【集中管理システム】の見学と説明を、事務局長の遠藤 康博 氏が行います。修善寺温泉の要であるこのシステムについて、温泉協会としては是非、皆様に知っていただきたいので、事前に少しご説明します。
【集中管理システム】
源泉からの採湯および旅館などへの配湯により、貴重な温泉資源を次の世代に残し、より効率的に利用するための仕組みを聞く。
1981年温泉資源の利用を適切かつ効率的に行うため集中管理による供給をスタート。源泉を絞り込み、汲み上げ量をコントロール、温泉街の南北2カ所二つの貯湯槽を設置。源泉に近く標高の高い場所にある第一貯湯槽から、標高差とポンプを利用し下流の第二貯湯槽へ送り込み、第二貯湯槽からポンプの力で第一貯湯槽に返す「キャッチボール方式」で湯を循環させ、その経路で旅館などに温泉を供給するシステムを構築。
その後、源泉からの採湯、配湯の湯の循環状況を監視画面上で可視化。貯湯槽内の水位を一定範囲(75~85%)に保ち、汲み上げポンプの起動・停止、配湯の循環経路で旅館への温泉供給を常に一定の圧力で効率的に行えるよう、第一、第二配湯所に設置された配湯ポンプをインバータ化し制御する仕組みを導入。現在源泉の水位も海抜82m程度にまで回復。温度や泉質の問題も解消。大きな地殻変動などがない限り自噴が途絶えた温泉が再度自噴を始めた例は世界でも初、修禅寺の前で自噴の湯気が再び上がることを期待。温泉は自然が生み出しすかけがえのない資源であり、温泉を守るための集中管理の重要性を次の世代に伝えていくことは我々の重要な使命だと思っています。そうした観点からもシステムの持つ意義はとりわけ大きいといえるのではないでしょうか。
修善寺温泉事業協同組合:工業分野の納入事例 | アズビル株式会社(旧:株式会社 山武)
修善寺温泉 源泉データ
源泉数 89
総湧出量2,065ml/分
平均温度 62度
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