温泉とは

温泉は「温泉法」という法律で定義されており、地中から湧出する温水、鉱水及び水蒸気その他のガスであって 

  • 源泉から採取された時の温度が25℃以上
  • 19種類の物質のうち1つ以上を一定量以上有するもの 

以上の2点で、すべて「温泉」と呼びます。したがって、25℃以下でも、たとえば炭酸ガスが一定量以上含まれている地下水は「温泉」と呼ばれることになります。もちろん、湧出した時の温度が25℃以上であれば文句なしに温泉とよばれることになります。

泉質

温泉の定義とは別に、環境省が定めた「鉱泉分析法指針」に“療養泉”の規定があり、療養泉に当てはまる温泉には泉質名が与えられます。療養泉に該当する温泉は、全ての泉質が「一般的適応症」と呼ばれる効果が認められています。また、泉質に応じて「泉質別適応症」と呼ばれる効果もあります。

一般的適応症

  • 筋肉若しくは関節の慢性的な痛み又はこわばり (関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、神経痛、五十肩、打撲、捻挫などの慢性期)
  • 運動麻痺における筋肉のこわばり
  • 冷え性、末梢循環障害
  • 胃腸機能の低下 (胃がもたれる、腸にガスがたまるなど)
  • 軽症高血圧
  • 耐糖能異常(糖尿病)
  • 軽い高コレステロール血症
  • 自律神経不安定症、ストレスによる諸症状 (睡眠障害、うつ状態など)
  • 軽い喘息又は肺気腫
  • 痔の痛み
  • 病後回復期
  • 疲労回復、健康増進 (生活習慣病改善など)

泉質別の特徴

単純温泉 日本で一番多い泉質で、身体に対する刺激が少ないのが特徴。
塩化物泉 皮膚に塩分が付着する為、入浴後の保温効果が高いのが特徴。
炭酸水素塩泉 含まれる炭酸ガスが皮膚から吸収され、血管を拡張する為、血圧降下や保温効果があると言われています。
含鉄泉 鉄分を多く含む為、空気にふれると酸化して色が赤褐色などに変化します。
硫黄泉 殺菌作用があり、皮膚の細菌やアトピーの原因物質を取り除きます。
硫酸塩泉 傷の治りを促進する効果があります。また、飲むことで腸の動きを活発化させます。
その他