❖ 単純温泉(旧泉名:単純泉)
外見的特徴 | 定義 | 特長と作用 | 飲用 |
無色、透明 | 25度以上で温泉1kg中に遊離炭酸が1g以下の温泉 | 刺激の少ない柔らかな温泉 | 胃腸病によい |
❖ アルカリ性単純温泉(旧泉名:単純泉)
外見的特徴 | 定義 | 特長と作用 | 飲用 |
無色、透明 | 25度以上で温泉1kg中に遊離炭酸が1g以下、ph値が8.5以上の温泉 | 刺激の少ない柔らかな湯で、ぬるぬるした感触が特長 | 胃腸病によい |
❖ カルシウム(マグネシウム)-炭酸水素塩泉(旧泉名:重炭酸土類泉)
外見的特徴 | 定義 | 特長と作用 | 飲用 |
無色透明 | 水1kg中に固形成分1g以上を含み炭酸泉の中にカルシウム(マグネシウム)イオンを含む温泉 | ぬるぬるした湯の感触と、入浴後の清涼感が特徴 皮膚の表面を軟化させ脂肪分や分泌物を乳化させる「美人の湯」とも言われる | 痙攣や炎症を抑えるため慢性消化器、糖尿病、痛風、肝臓病、膀胱炎にによい |
❖ ナトリウム-炭酸水素塩泉(旧泉名:重曹泉)
外見的特徴 | 定義 | 特長と作用 | 飲用 |
無色透明 | 水1kg中に固形成分1g以上を含むアルカリ泉ともいわれ主成分は重曹 | ぬるぬるした湯の感触と、入浴後の清涼感が特徴 | 胃液の中和作用があり、胃腸病、慢性消化器病、糖尿病、痛風によい |
❖ ナトリウム-塩化物泉(旧泉名:食塩泉)
外見的特徴 | 定義 | 特長と作用 | 飲用 |
無色透明 | 水1kg中に固形成分1g以上を含む、塩辛く海水に似た温泉 | 入浴により塩分が付着し汗の蒸発を妨げるため保湿効果が高い「暖まりの湯」とも言われる | 慢性消化器病、慢性便秘など暖めると良い病気に効く |
❖ 硫酸塩泉 ナトリウム-硫酸塩泉(旧泉名:亡硝泉)
外見的特徴 | 定義 | 特長と作用 | 飲用 |
無色透明 | 水1kg中に固形成分1g以上を含み硫酸と結びつくナトリウムイオンで構成される | 苦みのある味で成人病予防効果がある | 胆汁の分泌を促進し、肥満、便秘、糖尿病、痛風、慢性胆のう炎によい |
❖ 硫酸塩泉 マグネシウム-硫酸塩泉(旧泉名:正苦味泉)
外見的特徴 | 定義 | 特長と作用 | 飲用 |
無色透明 | 水1kg中に固形成分1g以上を含み硫酸と結びつくマグネシウムイオンで構成される | 「脳卒中の湯」と言われる | 血圧を下げ鎮静効果がある 肝臓病、高血圧症、むくみのあるとき |
❖ 硫酸塩泉 カルシウム-硫酸塩泉(旧泉名:石膏泉)
外見的特徴 | 定義 | 特長と作用 | 飲用 |
無色透明 | 水1kg中に固形成分1g以上を含み硫酸と結びつくカルシウムイオンで構成される | 沈静消炎作用があるため動脈硬化や高血圧によい | 胆汁の分泌を促進し、肥満、便秘、神経痛、痛風、じんましんによい 下痢のときは控える |
❖ 硫酸塩泉アルミニウム-硫酸塩泉(旧泉名:明礬泉)
外見的特徴 | 定義 | 特長と作用 | 飲用 |
無色透明または黄褐色 | 水1kg中に固形成分1g以上を含み硫酸と結びつくアルミニウムイオンで構成される | 渋味と鉄の匂いがし、皮膚や粘膜を引き締める造血作用があり眼病には明礬泉といわれる | 慢性消化器病によい |
❖ 鉄・炭酸水素塩泉(旧泉名:炭酸鉄泉)
外見的特徴 | 定義 | 特長と作用 | 飲用 |
無色透明から空気に触れると酸化し褐色に変化 | 水1kg中に鉄イオン20mg以上を含む炭酸水素イオンを主成分とする | 酸味がありよく温まる | 貧血、疲労回復によい |
❖ 鉄・硫酸塩泉(旧泉名:緑ばん泉)
外見的特徴 | 定義 | 特長と作用 | 飲用 |
無色または時間の経過により褐色 | 水1kg中に鉄イオン20mg以上を含み硫酸イオンを主成分とする | 酸味が強く抗菌作用がある | 貧血によい |
❖ 単純硫黄泉(旧泉名:単純硫黄泉)
外見的特徴 | 定義 | 特長と作用 | 飲用 |
白濁または微黄色 | 水1kg中に硫黄を2mg以上含み硫化水素を含まない | 解毒作用があり、にきびにも効果的だが成分が濃いと肌荒れをおこすこともある | 糖尿病、便秘、痛風によい |
❖ 単純硫黄泉(硫化水素型)(旧泉名:単純硫化水素泉)
外見的特徴 | 定義 | 特長と作用 | 飲用 |
白濁または微黄色 | 水1kg中に硫黄を2mg以上を含み主成分は硫化水素卵の腐ったような匂いで湯の花が多い | 解毒作用のほかに興奮作用もある | 糖尿病、便秘、痛風によい |
❖ 単純二酸化炭素泉(旧泉名:単純炭酸泉)
外見的特徴 | 定義 | 特長と作用 | 飲用 |
無色透明 | 温泉1kg中に遊離炭酸を1g以上含む温泉で炭酸ガスが溶け込んでいる | 入浴すると炭酸ガスにより身体に泡が付く。末梢血管が拡張されるため血流がよくなり、低温浴でも湯上り後は温かさが持続する | 炭酸性の清涼感が胃腸を刺激し、消化の促進や鎮静効果がある |
❖ 単純酸性泉(旧泉名:単純酸性泉)
外見的特徴 | 定義 | 特長と作用 | 飲用 |
無色または微黄色 | 水1kg中に水素イオン1mg以上を含み、塩酸や硫酸のような遊離鉱酸を構成する | 殺菌力、刺激ともに強いので皮膚粘膜の過敏な人は注意が必要 | 慢性消化器病によい |
❖ 放射能泉アルカリ性 単純温泉(旧泉名:放射能泉)
外見的特徴 | 定義 | 特長と作用 | 飲用 |
無色透明の冷泉が多い | 湧出時に1kg中100億分の30キュリー以上のラドンを含有または、ラジウムを1億分の10mg以上含む気体が主成分 | 湯気から成分を吸入でき、鎮静作用があるためノイローゼや痛風の治療に良い | 痛風、慢性消化器病、慢性胆のう炎、胆石症、神経痛、筋肉痛、関節痛などによい |